New RelicのNPM (Network Perfomance Monitoring) では各種プロトコルを用いてネットワーク機器のパフォーマンス情報を収集します。
CiscoやJuniperなど、様々なネットワーク機器メーカーがありますが、そのうち代表的な日本のメーカーのルーター観測について設定例を交えてご案内します。
NPMでの対応機能
New RelicのNPM (Network Perfomance Monitoring) で対応しているプロトコルは下記の通りです
SNMP
- v1
- v2c
- v3
Syslog
- RFC3164
- RFC5424
- RFC6587
Network Flow data
- NetFlow v5 *
- AppFlow
- Argus
- cfloud
- J-Flow
- Netstream
- RFlow
- NetFlow v9 *
- sFlow *
- IPFIX *
- Cisco ASA
- Cisco NBAR
- Paloalto
Network Flow dataについて、2024年1月のアップデートにて * 印のついているプロトコルを自動判別して収集するようになりました。
NEC Univerge IXシリーズの例
NEC Univerge IXシリーズのプライベートMIBは2023年1月にリポジトリに統合されました。そのため、SNMP観測のためにカスタムでMIBを追加する必要はありません。2024年6月現在、公式提供されているPICO-SMIの2022/09/26更新R19.4が利用できます。
Syslog及びsFlowにも対応していますので、L1〜4での観測とログ収集が可能となります。
設定例(抜粋)
#Syslog設定
syslog facility local3
syslog ip host 192.0.2.200
syslog ip source 192.0.2.254
#SNMP設定
snmp-agent ip enable
snmp-agent ip community COMMUNITY
Snmp-agent ip host 192.0.2.200 COMMUNITY
Snmp-agent ip trap COMMUNITY
#sFlow設定
sflow agent ip 192.0.2.254
sflow collector ip 192.0.2.200
device GigaEthernet1
sflow polling-interval 30
sflow sampling-rate 2500 in
実際に投入する設定は環境等によって変わりますが、Network Performance Monitorは複数のプロトコルのそれぞれに対応するコンテナを、同じホストで実行していただくことが可能ですので、IPは1つで問題ない状況にできます。
ktranslateというOSSのコンテナとなりますので、そこからさらにインターネット経由でNew Relicへデータが送信できるように構成してください。
YAMAHA RTX / NVRシリーズの例
YAMAHA RTX / NVR シリーズのプライベートMIBは登録されていません。
こちらの手順を参考にカスタムプロファイルとしてMIBを追加していただくことができます。
NetworkFlowには対応しておりませんが、Syslogは対応していますので、L1〜2(3)での観測とログ収集が可能となります。
設定例(抜粋)
syslog host 192.0.2.200
syslog facility local3
syslog local address 192.0.2.254
snmpv2c community read-only COMMUNITY
snmpv2c host 192.0.2.254
snmpv2c local address 192.0.2.200
snmpv2c trap community COMMUNITY
snmpv2c trap host 192.0.2.200
SNMPでの監視は、業務用ネットワーク機器では標準搭載されている事も多く、オンプレの環境やオフィスネットワークの状況の観測に非常に役立ちます。
特にNetwork Flowデータは通信元と通信先のデータを取得することにより、システムとして正常な通信がされているのか、不審な通信はないかなどの確認を行っていただくことも可能です。
次のステップ
SNMP によるネットワーク機器等の監視をを今すぐ開始しませんか?まずは、New Relicに登録しましょう。無料アカウントには、毎月100GBの無料データ取り込み、1名の無料フルアクセスユーザー、および無制限の無料ベーシックユーザーが含まれます。
本ブログに掲載されている見解は著者に所属するものであり、必ずしも New Relic 株式会社の公式見解であるわけではありません。また、本ブログには、外部サイトにアクセスするリンクが含まれる場合があります。それらリンク先の内容について、New Relic がいかなる保証も提供することはありません。