リサーチ業界に置いて国内No.1シェアのプラットフォームサービスを提供する株式会社マーケティングアプリケーションズ。クラウド型サーベイツールと大規模な消費者パネルをもち、数多くの消費財メーカーや広告代理店の調査案件を支援している。国内でもユニークなビジネスモデルとデジタルプロダクトの開発を行っており、同社のエンジニアリングチームはリサーチ需要の拡大に伴って急速にリサーチプラットフォームの機能開発を継続して行っている。この数年でサーベイ対象となる消費者パネルデータは6倍、オンライン調査での配信規模は実に15倍にも拡大し、ビジネス環境は順調な成功を遂げている。
一方でビジネス需要における機能要件は満たしてきたものの、急速な事業拡大と機能開発においてオンプレミスで構築していたプロダクト群がパフォーマンスを満たさなくなり始めていた。CTO の猪狩創氏はその状況を以下のように語った。
「大規模な調査案件であれば時期を分散してキャパシティ調整を促すようビジネスサイドに注文せざるを得ないなど、ビジネスのスケールアップにシステム基盤が適さなくなってきました」(猪狩氏)
そこでエンジニアチームはプロダクト基盤をオートスケーリングできる環境へ全面移行することを決断。アプリケーションは大きく改修せず、Google Cloud Platformを軸にKubernetesによるオーケストレーション環境を採択した。移行対象となるサーバー台数は100台前後、アプリケーションは大きな改修なくリフト、6ヶ月以内の移行プロジェクト完了を狙った。