株式会社VOYAGE GROUPでは、インターネット領域においてアドプラットフォーム事業、ポイントメディア事業、インキュベーション事業を展開しており、市 場環境の変化をチャンスと捉え、既存事業の拡大を追求しつつ、新領域事業 への挑戦を続ける企業です。そのグループ会社である株式会社 Zucks は、スマートフォン向けの広告配信およびスマートフォン向けのアドネットワークサービス などを主たる業務としています。
スマートフォン向けの広告市場は誕生して歴史の浅い業界ですが、スマートフォンの普及に沿って市場規模は年々増加しています。その中でも、Zucks は、日本最大級のスマートフォンに特化したクリック課金型のアドネットワーク 「Zucks Ad Network」サービスとスマートフォンに特化した成果報酬型広告 「Zucks Affiliate」で顧客の要望を叶えた効果的なプロモーションを支援しています。さらに、海外ネットワークとの取り組みを強化するなど、今後のスマートフォンやタブレット端末を含むモバイル市場をさらなる発展へ導く企業です。
またZucksは、アジアにおいて画期的なビジネスモデルやテクノロジーを有し、世界を牽引し得る革新的な有望企業上位100社に贈られる、米国 Red Herring 誌の「2016 Red Herring Asia Top 100」にも選出されています。
Zucksでは、アドテク(アドテクノロジー:広告技術)のサービスを運営するうえで重要となるレスポンスタイムを高速化し、365日24時間稼働、高トラフィックでレイテンシー(遅延)のないサービスを提供し、広告主のプロモーションとその効果の最大化、パブリッシャーの高収益化を目指しています。
Zucksが抱えてきた課題
2013年からサービスを全面的にスタートするにあたり、当時はxymonという オープンソースのツールを使用していましたが、Zucks が志向するオートスケーリングの環境には適さず、手間がかかることから他のツールの使用が検討さ れました。
その際、Zabbix、Nagios なども考慮に入れられましたが、管理がとても複 雑であると判断されました。「当時 Zabbix の解説本を購入しましたが、かなり本が厚く、1日で断念してしまいました」(大谷氏談)
また、監視サービスを提供するサービスと同一のアーキテクチャ上で起動させると、同時にダウンしてしまう恐れがある点が懸念事項となったため、自社でモニタリングシステムをマネージすることは断念し、ど んな時でも安定して動く外部のサービスを積極的に利用したいとの結論に至りました。「ちょうどそのタイ ミングでNew Relicと出会い、設定を試みたところすぐに運用を開始することができ、サービスを利用することになりました。」(大谷氏談)
マルチ開発言語のシステム環境の可視化
Zucksのシステムは、主にAmazon Web Service (AWS)上で運用されています。また広告データ分析のデータ処理基盤、配信の最適化のためにGoogle Cloud Platform (GCP)も利用されています。また、Java, Scala, PHP, Python などの多様なプログラミング言語でアプリケーション開発がなされており、Go (Google が開発したプログラミング言語 ) も利用されています。このような多様性のある開発環境において、新たにアプリケーションを開発する際、New Relic APMの提供する7言語エージェント対応は利便性が非常に 高いと評価されました。Zucksが、ちょうどGoを使い始めるタイミングで、New Relic APMのGoエージェントがリリースされ、とてもいいタイミングだったようです。